トップメッセージ Top Message

　2024年4月から会長CEOとなりました茅本です。

　このたび、2026年を最終年度とする中期経営計画のスタートに合わせて、新しい体制で臨むことといたしました。新体制においては、代表取締役会長CEOである私が経営の意思決定や監督を行います。また、新たな代表取締役社長COOとなった上村が事業全体の執行を担当し、既存事業領域および新規事業領域での成長戦略を実行します。今後は会長CEOとして、ニッパツらしさを継承しつつ、次の世代をサポートしていくことが使命であると考えています。

　2017年から7年間、私は技術畑出身の社長としてものづくり力の強化に取り組み、新規事業の種まきから芽を育て、さらなる拡大を見込むことで成長事業への投資を積極的に行ってきました。新型コロナウイルスの世界的流行や自動車業界の大変革期をもたらしたクルマの電動化への移行、原材料の高騰など、厳しい外部環境下においても、常に「儲け」を意識した経営を行ってきました。

　引き続きニッパツの「儲ける力」を一層強固なものとし、株主の皆さまへの還元を安定的に継続するために、上村との2人体制で新たな中期経営計画を実行し、企業価値向上に努めてまいります。

代表取締役会長、CEO

　私たちニッパツは、豊かな社会の発展に貢献することを企業理念に掲げ、自動車分野、情報通信分野、産業・生活分野で「なくてはならないキーパーツ」を提供し続けています。当社グループはものづくりを通して、企業競争力・経営基盤の強化を図り、その成果を株主の皆様に還元するとともに持続可能な社会の実現に向けて社会課題の解決および企業価値の向上を目指しています。これは、私が茅本から社長を引き継いでも変わらず持ち続ける、ニッパツの軸となる考えです。

　現在、自動車業界はクルマの電動化が進み、情報通信業界では５G、IoT、AI、ビックデータ等により情報容量が増大し、これを処理する半導体の高度化が進むなど、変革期のただ中にあります。

　このような環境変化にも当社グループの強みである「お客様やお取引先様との強い信頼関係」、「独創的な技術」、「品質第一」をベースに他社の追随を許さない商品を今後も数多く提供し、各業界で高いシェアを目指してまいります。

　クルマの電動化への対応としましては、駆動用モーターの部品、PCU（パワーコントロールユニット）用の部品などを生産しています。また、情報通信分野では、ＨＤＤ（ハードディスクドライブ）用の部品を生産しており、半導体製造装置分野ではエッチングや成膜装置部品を生産しています。今後の大きな伸びが期待される分野にリソースを投入し、将来の事業基盤の確立に努めます。

　2026年度を最終年度とする中期経営計画においては、従来のROEや配当性向などの財務目標値に加え、ROICやCAGRなどの新たな経営管理指標を掲げました。収益性、効率性、健全性、成長性の多角的な視点から目標を設定し、総合的に高めて、中長期的な企業価値向上に努めてまいります。

代表取締役社長執行役員、COO