ダイバーシティ Diversity
DIVERSITY PROMOTION
ダイバーシティ推進(多様な人材の活躍)
ニッパツグループでは、「ニッパツグループ・グローバルCSR基本方針」の中で、「人権を擁護し、人の多様性を重んじ、人に配慮し、人を育んでいく」ことを掲げています。
その方針をさらに具体化するため、人権については「ニッパツグループ人権方針」、多様性については「ダイバーシティ基本方針」を定め、それぞれで相互補完をしながら、ダイバーシティ推進の取り組みを進めていきます。
1.ダイバーシティ基本方針
ニッパツグループは、国籍・人種・民族・信条・思想・性別・社会的身分・宗教・年齢・性的指向・性自認・心身の障がい・病気・出身地の違いと多様な価値観をお互いに認め合い、従業員一人ひとりの多彩な個性と能力が最大限発揮できる働きがいのある職場づくりを目指しています。
変化し続ける社会とお客様の躍進を支え「世の中になくてはならない会社」であり続けるために、私たちニッパツグループは、これからも人を大切に想い「共に歩み、共に栄える」をスローガンに、多様な人材の活躍を推進します。
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人を大切に想う
国籍・人種・民族・信条・思想・性別・社会的身分・宗教・年齢・性的指向・性自認・心身の障がい・病気・出身地の違いと多様な価値観をお互いに認め合い、社員一人ひとりの個性を尊重します。 -
働きがいのある組織風土
誰もが生き生きと活躍できるフェアな環境のもと、社員一人ひとりの多彩な個性と能力が最大限発揮できる働きがいのある職場づくりを進めます。 -
会社の持続的成長
変革を生み出す企業風土の実現とニッパツグループの持続的成長を目指し、多様な人材の活躍を推進します。
2.ロードマップ
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~2020年
人事制度や福利厚生の拡充仕事と家庭の両立支援制度や福利厚生を段階的に整備
・仕事と育児、介護、治療の両立支援
・多様な働き方の仕組み整備 -
2021年~2023年
ダイバーシティ推進の機運醸成・経営トップによるコミットメントのもと、企画管理本部に「ダイバーシティ推進プロジェクト」が発足
・プロジェクトによる全社的かつ継続的な活動を展開してダイバーシティ推進を加速させる -
2024年~2026年
ダイバーシティ推進活動の拡大と深化・当社グループへの展開
・シニア、障がい者、外国籍従業員などの活躍推進
・多様性、公平性、受容性のある企業文化醸成
3.ダイバーシティ推進体制
2021年度に「ダイバーシティ推進プロジェクト」を発足し、「ダイバーシティ基本方針」を策定するなど、当社におけるダイバーシティ推進の加速度を上げる取り組みを行ってきました。
また、2023年中期経営計画に合わせて3カ年での活動計画を立て、当社におけるダイバーシティ推進の4つの課題に対する様々な取り組みを展開しています。
4.4つの重点課題
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課題1 ダイバーシティの理解促進
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課題2 仕事と家庭の両立支援
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課題3 男性の育児休業取得促進
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課題4 女性活躍推進
5.ダイバーシティ推進の取り組み
ダイバーシティの理解促進
当社では、社内報などを通して従業員一人ひとりへの情報発信や管理職向けの研修を実施しています。
- 新任管理職向けダイバーシティ研修の実施
2022年6月と9月に新任管理職を対象に研修を実施しました。この研修は講義で学んだ内容を職場で実践し振り返ることができるプログラムで、管理職として日々のマネジメントに活用できる実践的な内容になっています。研修参加者からは、色々な気づきにつながったなどの声があり、有益な研修であったと好評を博しました。今後は研修の対象範囲を拡大し内容のさらなる充実を図り継続的に研修を実施していきます。
- コンプライアンス通信における「LGBTQ+特集」の発行
全従業員に対し定期的に展開しているコンプライアンス通信において、LGBTQ+(性的少数者の総称)の特集を組みLGBTQ+への理解と職場で注意する言動についてまとめた記事を作成し発行しました。
仕事と家庭の両立支援
当社では、充実した両立支援制度や福利厚生制度を設けています。多様な働き方に対応した制度の導入や年次有給休暇の取得促進、長時間労働の抑制など、従業員のワークライフバランスの向上を図る様々な取り組みを継続的に実施しています。
- 「仕事と介護の両立ハンドブック」・「仕事と育児の両立ハンドブック」の配布
介護の基礎知識や初動時の対応などの介護情報をまとめた「仕事と介護の両立ハンドブック」と仕事と育児の両立に取り組む本人が抱える悩みや不安の解消方法、上司をはじめ一緒に働く職場のメンバーに知ってもらいたい内容をまとめた「仕事と育児の両立ハンドブック」を作成し全従業員に配布しています。
- 育児対話ワークショップの開催
2023年2月、子育て中の従業員同士が子育てに関する悩みや、仕事と育児の両立を実践する上での課題を共有し、
対話を通じて解決につながるアイデアを見つけ出すことを目的としたワークショップを開催しました。
参加者からは、同じような悩みを持つ職場の人と話をすることで、とても励まされたなどの声があり、今後も継続的に取り組みを進めて参ります。
- 不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル(厚生労働省)
2022年4月に改訂された厚生労働省が発行する不妊治療と仕事の両立に関する企業向けの制度導入マニュアルにて、当社の事例が紹介され、制度や取り組みの導入経緯などが掲載されました。
外部評価
- くるみん認定
次世代育成支援対策推進法に基づいて一般事業主行動計画を立てた企業内で、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした場合に受け取ることができる制度です。 当社は、2021年11月に初めて認定を受けました。
- かながわ治療と仕事の両立推進企業
神奈川県が推進する「かながわ治療と仕事の両立推進企業」の認定基準3つを全て満たした「プラチナ企業」に認定されました。
この制度はがん治療が必要になった従業員が働きながら治療を続けられるように、治療と仕事の両立に資する休暇制度や勤務制度を整備している神奈川県で事業活動を行っている企業や団体に付与されるものです。
男性の育児休業取得促進
共働き世帯が増加する中、女性が出産後も継続して活躍していくためには、夫婦が協力して育児と仕事を両立できる職場環境を整備していくことが必要です。当社では「お互い様」の精神で、男性が育児休業を当たり前に取得できる風土の醸成に向けた取り組みを進めています。
- 社長と男性育休取得者との座談会
2022年8月に社内報の企画で座談会を実施しました。 社内報の読者に当社の男性育児休業に関する現状を把握してもらい、これから子育て期を迎えるの世代の取得を後押しする企画として実施し当日の様子を社内報で紹介しました。
女性活躍推進
当社の女性管理職比率は2%となっており、将来の管理職候補である女性総合職の育成強化は重要な課題です。
この他、採用における女性比率の向上や女性が働きやすい環境づくりにも取り組んでいます。
- 女性リーダー研修の実施
2022年8月に女性主任を対象としたリーダー研修を行い、実践的なスキルの習得や、普段は悩みを相談できる機会が少ない女性同士の意見交換などのプログラムを実施しました。研修には社長と女性社外監査役である古川監査役が登壇し当社の女性活躍推進に対する想いや体験談を語ってもらい、参加者も熱心に耳を傾けていました。その後のグループワークでも活発な議論がされ盛り上がりを見せていました。
- 「女性中核人材の活躍」の特設ページを新設女性
女性従業員の採用数拡大の取り組みの一つとして、当社のホームページに女性中核人材を紹介するコンテンツを増設しました。事例を載せることで、学生や求職者に女性の活躍状況を認識してもらい、採用力の強化につなげていきます。
- 「かながわ女性の活躍応援団」へ参加
女性の活躍推進に積極的な神奈川ゆかりの企業と、神奈川県で構成する「かながわ女性の活躍応援団」に当社は2016年9月から参加しています。当社は、女性活躍推進法の一般事業主行動計画にそって女性従業員の活躍支援に取り組んでいるほか、神奈川県と協力し「理工系キャリア支援講座」において神奈川県内の高校や中学校に講師として当社従業員を派遣するなど、社会的な意識改革の活動にも取り組んでいます。また、同応援団での活動を通じて、他の団員企業との交流を深め、女性の活躍推進に関する各社の取り組み紹介や意見交換を行っています。
- 女性の健康セミナーの開催
女性特有の健康課題や対処法に関する「女性の健康セミナー」を2017年より継続して開催しています。これまでのセミナー参加者から「上司である管理職にも知っておいてもらいたい内容であるため、管理職向けの女性健康セミナーを行ってほしい」との要望をうけ、23年4月に管理監督者向けの動画教育を行いました。さらに、女性が働きやすい職場環境整備を目的とし同動画を社内に公開しました。
外部評価
- MSCI日本株女性活躍指数(WIN)
2019年から「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」に採用されています。同指数は、時価総額上位500銘柄(MSCIジャパンIMIトップ500指数)を対象に、業種内で多様性(女性活躍) )に優れた企業を選んで構築されるものであり、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によりESG投資の対象にも選ばれています。
(日本発条株式会社のMSCI指数の組み入れ、および本ページにおけるMSCIのロゴ、商標、サービスマークまたは指数名の仕様は、MSCIまたはその関係会社による日本発条株式会社へその後の援、保証、触媒には該当しません。MSCI インデックスは MSCI の独占的財産です。MSCI インデックスの名前およびロゴは MSCI またはその関係会社の商標またはサービスマークです。)
高年者の活躍支援
当社は、定年退職者の約7割~8割が再雇用となって定年退職後も活躍しています。
- フレッシュアップセミナーの開催
60歳定年後の生活が、経済面、健康面において生きがいある確かな生活になるよう準備を促すため、55歳~58歳の従業員を対象に開催しています。社会保険制度や退職金、企業年金基金制度などの基礎知識や年金ライフを考え、長期家計プランを作成するプログラムで、セカンドライフの生活設計を考える場として労使で共催しています。
障がい者雇用の推進
ニッパツグループでは2002年4月に、障がい者を雇用する特例子会社「ニッパツハーモニー」を設立し、国内の営業拠点を徐々に増やしながら、雇用の拡大に積極的に取り組んでいます。
特例子会社「ニッパツハーモニー」での主な取り組み
- 職域の拡大
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従来から行っている屋内・野外清掃作業・緑化作業・資源回収・分別に加えて、生産補助、資料の電子化作業、社有車の洗車にも取り組んでいます。
- 支援連携
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支援学校などからの実習生を受け入れています。(2022年度15名)
地域の学校や企業、行政からの見学も受け入れています。(2022年度121名)
- 技能・やる気の向上
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アビリンピックのビルクリーニング部門では、2018年神奈川県大会で1位、同2019年・2020年滋賀県大会で1位となり、2021年は3年連続で全国大会へ出場しました。
- 国内営業拠点の拡大
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拠点数は、2002年に1営業所からスタートし現在では7拠点で展開しています。その結果、障がいをもつ社員数は2002年8名から、2023年4月1日時点で79名へ増加しています。
6.人材の多様性の状況
(毎年4月1日時点)
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2022年 |
2023年 |
2024年 |
---|---|---|---|
全従業員
|
5460名 |
5530名 |
5618名 |
女性従業員※1
|
746名(13.6%) |
782名(14.1%) |
809名(14.4%) |
女性管理職※2
|
16名(2.1%) |
17名(2.3%) |
21名(2.8%) |
外国籍従業員※1
|
80名(1.5%) |
79名(1.4%) |
71名(1.2%) |
シニア従業員(定年後再雇用者)※1
|
208名(3.8%) |
229名(4.1%) |
282名(5.0%) |
障がい者雇用※3
|
153.5名(2.36%) |
154.5名(2.35%) |
167名(2.48%) |
中途採用従業員※1
|
1822名(33.4%) |
1872名(33.9%) |
1944名(34.6%) |
※1()カッコ内は全従業員数に対する割合を示す
※2()カッコ内は管理職に占める女性管理職の割合を示す
※3()障がい者雇用率制度のカウント方法による。毎年6月1日時点。