「人を大切にする」
~人材価値の最大化に向けた取り組み~
Respect for People
Concept
基本的な考え方
当社を取り巻く社内外の環境は大きく変化してきており、将来にわたり社会に必要とされる会社であり続けるために人と組織のあるべき姿も変わりつつあります。
当社のものづくりがこれからもお客様や社会の課題解決に貢献し続けるためには、働きがいのある働きやすい職場づくりの取り組みを推進し、多様な人材がそれぞれの価値を最大限高めていく事が重要だと考え、人づくり、組織づくり、制度・風土づくりの取り組みを包括的に進めています。
戦略
・方針
当社は「人を大切にする」という価値観を創業以来変わらずに持ち続けています。「人」の中心にあるのは従業員であり、当社を支えているのは従業員一人ひとりの力です。誰もが働きがいのある働きやすい職場を作り、人への投資を行い人材の価値を高めていくことが、当社の持続的な成長につながり、お客様や社会の発展へと還元されていくと考えています。
当社では、自動車・情報通信・産業・生活など幅広い分野で多種多様な製品を提供しており、独立系メーカーとして研究開発、設計、調達、生産、販売、管理等の様々な業務に従事する人材が国内外で活躍しています。各分野で高度な専門性を持った人材や社内外への環境変化に対し変革を主導するリーダーシップを持った人材の確保と育成が重要であり、これらの人材が成長と貢献を実感し、一人ひとりが多様な価値観を認め合い多彩な個性と能力が最大限発揮できる雇用環境をさらに整備していきます。
・実行施策
グループ経営方針において、「安心・安全な会社、働きがいのある働きやすい職場を作る」ことを掲げ、「人材の確保と育成」「ダイバーシティ推進」「働き方改革」「人事制度改革」「健康経営の推進」などの各種施策を実行しています。
取り組み実績
2022 年度はそれぞれの活動において、主に次のような取り組みを実施しました。
ダイバーシティ推進の取り組みでは、2021 年度に子育てサポート企業として厚生労働省のくるみん認定を取得、健康推進の取り組みでは、「健康経営優良法人 2023」に認定されています。
人材の確保と育成 | ・ライセンス手当拡充 ・社内公募制度の導入 ・異動関連手当拡充 |
ダイバーシティ促進 | ・女性リーダー研修 ・基幹職向けダイバーシティ研修 ・育児ハンドブック作成 |
働き方改革 | ・地域限定社員制度の導入 ・総労働時間削減・年休取得促進の取り組み継続実施 ・エンゲージメント診断の試験実施 |
健康維持 |
・健康見える化プログラム推進 |
ガバナンス
人材の価値を最大限に引き出すための取り組みは、経営方針に沿って本部・部門毎に実行施策を策定しています。本部長は各部門の活動状況を確認し、重要事項については、経営戦略会議や取締役会で報告をしています。また、重点施策については、各種会議体で承認されたプロジェクトが推進する体制を整えています。
推進体制
人材の確保と育成に関する重要な取り組みは、経営戦略会議の下部機関に位置づけられる人事政策委員会にて施策を審議し、経営戦略会議や取締役会に付議・報告・承認を得る体制を整えています。
ダイバーシティ推進の取り組みは、経営戦略会議で承認を受けた社長直轄の「ダイバーシティ推進プロジェクト」が推進しています。プロジェクトの施策は、関連部門の部門長、企画管理本部本部長、社長による承認を得て担当部門がそれぞれ実行し、プロジェクトの定例会議で進捗確認や課題を共有しています。
働き方改革の取り組みは、経営戦略会議で承認を受けた「Smart Work Project」を中心に各種施策を実施しています。プロジェクトは人事部部長が責任者を務め、プロジェクトの方針と実行施策を企画立案し、労使が参加する事務局会議にて討議し決定しています。
健康推進の取り組みは、中央安全衛生協議会の下部組織となる中央健康推進協議会を設置し、全社健康施策の方針や実施項目の策定、実施状況の確認などを行っています。また、各事業所では、健康推進委員や健康推進担当者を任命し、様々な健康施策を進めています
モニタリング
各種施策の実施は担当する部門やプロジェクトによって行われますが、上記ガバナンスの原則に基づいて進捗を管理しています。
また、新規施策の実施や重要事項については、必要に応じて人事政策委員会や経営戦略会議などの各種会議体で重点課題の共有・議論を行い、施策の見直しやプロジェクト運営の改善につなげる体制を取っています。
リスク管理
人材の価値を最大限に高めるための方針や戦略の策定、指標と目標の決定、進捗管理などがさらに効果的に実施されるために、取締役会が監督やモニタリングをより適切に実施できるリスク管理体制の強化をすべく体制整備を検討していきます。
指標および目標
モニタリングすべき指標と目指すべき姿(目標)については、従来から管理している指標の集計方法や集計項目を見直し、さらなる開示を今後検討していきます。
分類 | 指標 | 実績 | 2030年度目標 |
女性活躍推進 | 女性管理職比率 | 2.3% | 5% |
総合職新卒採用における女性採用比率 | 11.3% | 20% | |
男性の育児休業取得率 | 30.1% | 60% | |
エンゲージメント | エンゲージメント診断結果 | 69.7pt | 75.0pt |
※実績と目標は当社の状況のみとなります。
※女性管理職比率、総合職新卒採用における女性採用比率は 2023 年 4 月 1 日における実績となります。男性の育児休業取得率、エンゲージメント診断結果は 2022 年度の実績となります。
※当社で実施するエンゲージメント診断は、従業員体験 (Employee Experience) に着目した調査で満点を 100 とします。調査対象は特定の従業員のみとなります